PEG:経費内視鏡的胃ろう造設術とは
どんな治療法
経費内視鏡的胃ろう造設術(PEG: Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)とは
経口的に栄養摂取が困難になった場合に、直接、胃に栄養をいれるためのいわゆる“第2の口”胃ろうを作る手術です。
中心静脈栄養や経鼻チューブからではなく、腹壁から直接胃内にチューブを挿入し、そこから栄養剤を注入して栄養管理を行います。内視鏡を用いて非開腹的に手術を行うのが、経費内視鏡的胃ろう造設術です。
PEGの手技には、プル法・プッシュ法・イントロデューサー法・イントロデューサー変法などがあります。
この治療でできること・適応・禁忌
経口摂取困難になった場合にも、消化機能があれば自然に近い形で栄養補給が可能となります。
以下、PEG造設の目的、適応、実施の禁忌と要注意例
◎目的
- 経腸栄養アクセス
- 胃の減圧
◎適応
- 意識障害や嚥下障害などにより必要な栄養を自発的に摂取できないが、正常な消化機能を有しているもの
- 4週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児
- 誤嚥性肺疾患を繰り返しているもの
◎禁忌と要注意例
- 内視鏡が通過困難な咽喉頭、食道、異噴門部の狭窄
- 大量の腹水貯留
- 極度の肥満
- 著名な肝腫大
- 胃の潰瘍性病変や急性粘膜病変
- 胃手術の既往
- 横隔膜ヘルニア
- 高度の出血傾向
- 全身状態不良で予後不良と考えられる例
- 消化管吸収障害
食事制限・前投薬・所要時間
◎食事制限・水分制限 あり
◎前投薬 あり
◎所要時間 15~30分
◎比較的簡単な手技で造設できる
患者への説明
◎処置前
- 手術前に着替えて貴金属類を外してもらいます。
- 処置後の身体外観変化をイメージできているかを確認し、必要時には補足をします。
◎処置中
- 内視鏡を挿入しながら処置をするため、会話ができません。サインを決め、意思疎通ができるようにしておきます。
- 局所麻酔を行いますが、完全に痛みが抑えられるわけではないので、痛みが強い場合は事前に決めたサインを送るよう伝えます。
- 体を動かさないように注意してもらいます。
◎処置後
造設後にカテーテルの違和感や痛みの有無を確認します。