気管支鏡検査とは
どんな検査
気管支鏡検査(bronchoscopic examination, bronchosopy)とは
先端にレンズの付いた直径5mmほどの細長い管(内視鏡=ファイバースコープ)を口や鼻から気管支まで挿入し、疑わしい部分を直接観察する検査である。
多量の血痰や喀血(出血)がある場合の止血、気道内異物の吸引、局所への薬の注入、レーザー照射、気管支肺胞洗浄などの治療目的で実施されることもある。
検査でわかること
気管や気管支の閉塞状況、粘膜の状態、腫瘤の大きさや形状などを観察することができる。
がんと思われる病変がある場合は、鉗子を伸ばしてその一部を採取し、病理検査による確定診断を行う。
主に次の疾患の診断を目的に行う。
- 悪性腫瘍 ー 肺がん、がん性リンパ管症、悪性リンパ腫
- びまん性肺疾患 ー 間質性肺炎、サルコイドーシス、好酸球性肺炎
- 感染症 ー ニューモシスチス肺炎、肺真菌症、気管・気管支結核、サイトメガロウィルス肺炎
- その他 ー じん肺、無気肺、気道異物、気道熱傷、肺胞タンパク症
食事制限・前投薬・所要時間
◎食事制限・水分制限 あり 検査4時間前から絶飲食
◎前投薬 なし
◎所要時間 20分前後
◎苦痛を伴う
患者への説明
検査前の注意点
- 感染予防のため、歯磨きをして口腔内を清潔にしてくるよう伝えます。
- 誤嚥防止のため、義歯は外してもらいます。
- 静脈麻酔による鎮痛薬を使用することがあり、その作用で眠気やふらつき、視力低下や一時的な物忘れなどが現れることがあります。事故防止のために当日の運転は控えるよう説明します。
検査中の注意点
- 不安や苦痛の軽減のために鎮痛薬を使用したり、検査を安全に行うために、局所麻酔薬キシロカインを咽喉頭に噴霧します。気分が悪ければ我慢せずに申し出るよう伝えます。
- 局所麻酔時には局所麻酔薬中毒を防止するため、口腔内に溜まった過度の麻酔薬や分泌物を出してもらいます。
- 検査時は仰臥位となり、薬剤が目に入らないよう目をガーゼなどで覆います。マウスピースもくわえ、声が出せない状況になります。
- 何かあったら我慢せずに手を挙げるなどの方法で伝えるよう説明します。
検査後の注意点
- 検査終了2時間後から(麻酔が覚めた状態を確認できたうえで)水分摂取を開始し、むせがなければ食事開始の指示が出ます。
- 検査後、席や血痰、熱が出ることがありますが、少しの場合は検査の影響で心配ありません。しかし、2日間以上、多量の血痰や高熱(38度以上)が持続する場合や胸痛や呼吸困難があった場合は、合併症の危険があるので病院に説明するよう説明します。