抗血小板薬・抗凝固薬の休薬期間一覧

抗血小板薬・抗凝固薬の休薬期間一覧

先発医薬品名
一般名
作用持続時間大手術抜歯、白内障、小手術
抗凝固作用ワーファリン
ワルファリン
3-4日3-5日
ヘパリン置換
継続(*C)
プラザキサ
ダビガトラン
1-2日CCr≧50:1日(2日※)(*A)
30≦CCr<50:2日(4日※)(*A)
継続(*D)
イグザレルト
リバーロキサバン
1日1日以上(*A)継続(*D)
エリキュース
アピキサバン
1-2日1日以上(2日以上※)(*A)継続(*D)
リクシアナ
エドキサバン
1日1日以上(*A)継続(*D)
抗血小板作用(後) バイアスピリン
アスピリン
7-10日7-14日(*A)継続
(後) バファリンアスピリン・ダイアルミネート7-10日7-14日(*A)継続
タケルダ
アスピリン・ランソプラゾール
7-10日7-14日(*A)継続
エフィエント
プラスグレル
14日14日以上(*A)継続
パナルジン
チクロピジン
10-14日7-14日(*A)継続
プラビックス
クロピドグレル
8-10日7-14日(*A)継続
ブリリンタ
チカグレロル
5日5日以上(*A)継続
プレタール
シロスタゾール
2日3日(*A)継続
ペルサンチン
ジピリダモール
2日1-2日(*B)継続
エパデール
イコサペント酸エチル
7-10日7-10日(*B)継続
アンプラーグ
サルポグレラート
1日1-2日(*B)継続
オパルモン
リマプロスト
1日1日(*B)継続
プロレナール
リマプロスト
1日1日(*B)継続
ドルナー
ベラプロスト
1日1日(*B)継続
プロサイリン
ベラプロスト
1日1日(*B)継続
ケアロード
ベラプロスト
1日1日(*B)継続
ベラサス
ベラプロスト
1日1日(*B)継続
コンプラビン
クロピドグレル・アスピリン
クロピドグレル:8-10日
アスピリン:7-10日
7-14日(*A)継続

CCr:クレアチニンクリアランス、ASA:アスピリン、CLZ:シロスタゾール

※:出血リスクが高い、完全な止血を要する場合
*A:血栓塞栓リスクが高い場合、脱水回避、輸液、ヘパリン置換を考慮
*B:リスクに応じて判断
*C:PT-INRが治療域を確認
*D:内服6~12時間以降を推奨
*E:内服2~4時間以降を推奨
*F:血栓塞栓リスクが低い場合、3~5日休薬
*G:血栓塞栓リスクが低い場合、5~7日休薬
*H:血栓塞栓リスクが高い場合、アスピリンまたはシロスタゾールに置換
*I:アスピリンまたはシロスタゾールに置換も考慮
*J:ヘパリン置換や一時的なDOACへの変更も考慮

・一般的な患者の休薬期間を示しています。特殊な条件の患者などは、各ガイドラインを参照してください。

・本邦の主要なガイドラインにおける休薬期間を示しています。海外のガイドライン等では異なることがあります。

・あくまで休薬期間の目安であり、個々の症例の血栓・塞栓リスク、出血リスクに応じて、個別の判断が必要です。

・継続下で実施できるとされている場合であっても、患者が抗凝固薬・抗血栓薬を服用中であることを外科医、消化器科医、歯科医等に知らせる必要があります。

●参考文献

・医薬品添付文書

・医薬品インタビューフォーム

・ポケット医薬品集 2018年版, 南山堂

・科学的根拠に基づく抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン 2015年改訂版

・循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版)[2015/10/7更新版]

・心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)

・抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン(2012)

・抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン 直接経口抗凝固薬(DOAC)を含めた抗凝固薬に関する追補2017

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